理解の方法論

映画をいろいろ見ている。

Revolution OS [DVD]

Revolution OS [DVD]

これは、オープンソースのOS、Linuxの歴史とその変遷について、Microsoftの悪名とともにフリーソフト礼参調に描かれているドキュメンタリーフィルム。

今、僕の使ってるFirefoxっていうブラウザのMozilaって会社は、Microsoft/Internet Explorlerとのブラズザ戦争に負けたネットスケープナビゲータ社の後釜だったんだってことを知ってかなり萌えた。

"The Cathedral and the Bazaar"という論文、読んでみたいと思った。「伽藍とバザール」と日本語で急遽訳した感があるが、まだ読んでないのでなんともはや。

http://www.catb.org/~esr/writings/cathedral-bazaar/

もちろん、これも徹底したオープンソースなのだった。


ギャング・オブ・ニューヨーク【字幕版】 [VHS]

ギャング・オブ・ニューヨーク【字幕版】 [VHS]

タイタニックに続く、レオナルド・ディカプリオ主演のアメリカ建国時のアイルランド人を描いた作品。どうやら、ちょっと調べたら、『アビエイター』に『ディパーテッド』とディカプリオ三部作らしい。マーティン・スコセッシ監督という2008年に、『ザ・ローリング・ストーンズ シャイン・ア・ライト』/Shine a Lightというドキュメンタリー半分、フィクション半分の?映画が公開された記憶が新しい。One Plus Oneというゴダール作品を思い出す。

まあ、何はともあれ、始めから終わりまで、流血沙汰の連続で、血や痛い映像が苦手な人は辞めたほうがいい。特に、食事中や寝る前に見るのはおすすめしない。

主人公のディカプリオ演じる「アムステルダム」が、親父のプリーストでギャングの親玉?をデッド・ラビットというギャングとの抗争を経て、殺される場面を見てしまい、その殺したブッチャー(cf.肉屋の意)に対して、復讐するという話。

1863年という設定だったので、ギャング同士の戦いの基本は銃ではなく、ナイフや素手だったので、殺し合いは壮絶を極めたものだった。いわゆる松田優作の「なんじゃこれ〜?」的な、ファッション感覚で訪れる死の現場ではなく、「もう痛みが苦しすぎて耐えられない。ひと思いに殺してくれ」と、介錯を懇願するような、リアルな死の感覚がそこにはあった。

20世紀は戦争の世紀と揶揄され、現在は、パレスチナガザ地区で市街地への空爆という蛮行が行われているが、そこには、マシンガン、空爆、大量殺戮といった、リアルな死の感覚とは、一見、ほど遠いような、引き金を引けば殺せる、投下のスイッチを押すと何百人も死ぬような間接的な死がある。

冒頭の父親の虫の息の場面で、息子に「現実から目を逸らすな」と言い残していたところが、とても印象的だった。やはり死は、生と同じでとてもリアルなものだし、映画では少なくともそう描かれるべきだと思った。


筒井康隆SF小説をアニメ映画化した作品。個人の夢の世界を共有できるという、まさに夢のソフトが開発されたと想定した近未来で起こる物語。押井守監督の作品を想起させるアニメーションだった。

正気と狂気は、現実と夢の呼応を指してるのだなと改めて思った。


[rakuten:book:13037025:detail]

言わずと知れた三谷幸喜のマジックアワー。キセルのマジックアワーではない。ドタバタ喜劇。


僕が今まで見た三谷作品で、個人的ランキング。

ラジオの時間>みんなのいえ>笑いの大学>>ザ・有頂天ホテル>マジックアワー



映画は、いろいろと考えさせられる。水野晴夫じゃないが、映画は本当にいいですね。