昨今、音楽とシチュエーション

昨今病院で、モンスター患者が問題となっていることを今日のニュースで見た。

モンスター患者とは、

入院中、診察中に医師や看護師に暴言、暴力行為を行う患者のことらしい。


以前救急車で、京都のH川病院に運ばれたときのことを思い出す。

その看護師は、だいぶん突慳貪な言い方で、それもため口で、



「じぶーんの名前はなんなん?」



って、開口一番で聞かれて、
その後、終始DQNな感じでナメられて(しかも耳元で大きな声で)
話かけられた記憶がある。


僕は、そのとき、けっこうしんどかったので、
尚更、とてつもなく不快になった。


患者がモンスター化する原因は、
看護師や医師側にも責任がないとは言いきれないと思う。


僕はけっこう根にもつタイプらしい。


そのニュースの描きかたは、あたかもすべての患者が理不尽なことばかり言って、
おいおい!って感じの映像を流していたが、
ニュース映像ってのは、やはり一方向からしか物事を描かないので、
なぜそのような事件が起こるかっていう問題視に関しては、
あまり問われないと思った。


その映像はどうか分からないが、
「やらせ」の可能性もあるわけで。



真実は、最低2つあると思う。





話は変わって、
最近買った(もらった)CDを3枚ほど紹介しようと思う。



Bodily Functions

Bodily Functions


ハーバートのアルバムは、何枚かデータとして持っていたが、
なんとなく思い立って改めてCDとして買った。

これがイイ!

オシャレな感じ。


たぶん、イカした美容室では流れているんだろうなって感じの音楽だ。
イカしてない美容室では、未だにダサダサのR&Bとかかかってるんだろうけど。
ハーバートの音楽(特にこのアルバム)は、
一時期のMASSIVE ATTACKのような響きと、
エレクトロニカ〜ハウスそしてアーバンなジャズを、
いい感じで馴染ませた上に
アンニュイな女性ボーカルが跳ね回る感じだ。


いやはや、このセンスの良さは聴いてみるといいだろう。


深夜彼女とドライブしながら、カーステ(死語?)
から流れてきたら、きっと彼女は君にメロメロである。


「これ誰??」


と聞かれたら、


「ハーバート・・」


とだけ答えて、
多くは語らないことをお薦めする。



間違っても、多くを説明しないことがポイントである。




[rakuten:asahi-record:12529255:detail]


最近、Aoki教に入信したのではないだろうかってほど、
Aoki Takamasaを聴いている。


これは、外車で一人高速走るときに聴くべきだな。。


彼女と聴いても悪くないだろうが、
会話が途切れる可能性が大なほど、ミニマルだから気をつけろ。


ツジコノリコと一緒に作った26th Floorの続編がある。
その名も27th。


リミックスに近いサウンドかな。


切り刻まれた音の粒子が重なりあってる感じがとても気持ちいい。
僕だったら、運転中にトリップしてしまいそうなサウンドだ。


事故る。。。




三枚目は、

スレッディング・タイム~時を紡いで

スレッディング・タイム~時を紡いで


Mark Izuという日系アメリカ人の作曲家の作品をフリージャズ的なコンテクストで、
インプロヴィゼーションを交えながら、演奏したものを録音したもの。

このCDはasianimprovさんこと神田さんから頂いたものだ。

神田さんがライナーノーツを書いてらっしゃる。


厳密にはフリージャズというよりは、楽器の異種格闘技的な感じが僕にはした。

アジアの匂いがするかと思えば、ジャズの匂いのほうが強いが、
東儀さんの奏でる篳篥(ひちりき)の音などが、映画音楽的な意味で、
アジアっぽい音ではあるが、それは単にイメージに過ぎず、
例えば1980年代生まれの僕にとっては、
民族的な香りがするかと思えば、篳篥は宮廷音楽、
いやむしろ神社のBGMっていうイメージのほうが強い。


だから、神田さんもライナーに書いていらっしゃったが、
いわゆる「誰も聴いたことのない音楽」なんだろう。


久しぶりに、ザキールのタブラの音を聴いた感じである。
キールめ、今までどこにいたんだ??


このCDを聴くシチュエーションは、
砂漠で、水が尽きて、らくだと2人ぼっちになってしまったとき、
咽の乾きを30%程度は癒してくれるだろう。