ネットの闇の中

最近、デモクラシーナウ!http://democracynow.jp/と、ビデオニュースコムhttp://www.videonews.com/にハマっている。

どちらも、非営利なニュースサイト(動画配信)であるが、デモクラシーナウは完全に非営利なのに対して、ビデオニュースコムは一ヶ月500円の閲覧料がかかる。さらに、過去の配信番組については、デモクラシーナウ!は完全公開なのに対して、ビデオニュースコムは一部公開で、その理由も、サーバー料が高いからという理由(神保)らしい。ぜひ収支報告もすべきではないだろうか。

どちらもそれなりに面白いが、問題点を挙げるならば、ビデオニュースコムは一つの番組が長い。時として面白い議論が行われることもあるが、無駄な社会学理論へのこじつけが行われる点において、宮台氏の顔を見飽きることが多い。いい加減に学者面発言ばかりやめろと言いたくなることが多い。社会学の専門家でも、飽き飽きするような持論の垂れ流しに、僕なんか、専門家でもない人が、窒息してしまわないで見れたときは、がんばったな、、俺、お疲れ!と殊更思う。

デモクラシーナウ!は、チョムスキーも紹介してるくらいの、学術的で非営利で、情報源も豊富で素晴らしいサイトである。だが、問題点がないかといえば、そんなことはない。その第一は、サイトの使い辛さである。デモクラシーナウの完全英語版はマシなのだが、日本語版は、要約や翻訳に誤解、誤訳が多い(非営利の所以)し、要約も大事な部分が抜けていたりする。さらに、細かい点だが、ビデオをクリックしてビデオに飛ばないのと、ビデオ自体が拡大出来ないのは、僕のブラウザ環境のせいだろうか。

とまあ、散々なことを言ったが、この二つのサイトは、けっこう為になる系のサイトである。ただ、見て面白いサウンドバイトや、広告がないし、大体がエンターテイメントではないので、仕事に疲れた社会人たちは、民放テレビでも見ておけばいいと思う。

NPRのニュースで、オバマSNSを始めとするIT業界が不況を打破する鍵だ、みたいなことを言ってGoogle幹部と面会していたらしいが、新しいプロパガンダはネットから始まると僕は思う。ネットと民主主義について、今、興味を持っているが、アメリカが行う次なる戦略にネットが関わってこないとは言い切れないオバマのネット指向。たぶん、今後、研究に値する次なる現象はネットを通じて起こるのであろう。