チェインギャング


チェインギャング

を、聴きながら、なんとなく「菊と刀」的な状況を思い出した。すなわち、日本は「恥」の文化。西洋は「罪」の文化。日本人は周りの人に自分がどう見られているかということを気にする。西洋文化キリスト教を始めとする唯一神を信仰する文化)では、神にどう見られているかということを気にするらしい。

そういう意味では、「キリストを殺したものは、そんな僕の罪のせいだ」と歌うこのチェインギャングの歌詞は、The Blue Heartsが意味するところと思われる日本人の憂鬱とは、意味的に若干そぐわないかと一方では思わせられる。

ところが、もう一方では、慣習的にクリスマスを祝い(目的は違うがw)、教会で結婚式を挙げるという、宗教的儀式をすら、イベント化してしまうという戦後日本人の憂鬱を克明に表しているとも云える。

一方では、郷土愛や愛国心を訴えながら、他方、アメリカ式の行事をそれなりに楽しんでいるという、どこか矛盾を抱えつつ、便宜的に村上春樹的に、アメリカに傾注しているという事実がある。

かくいう僕も、好物はマクドナルドとコーラである。僕がブルーハーツを聴くということは、至極当然の、いやむしろ、その現実を見つめなければならないという意味で、どうやらマストなようである。「笑い飛ばしてもいいから」。

でも、この曲の良いところは、最後に希望を提示してくれているところだ。まあ、延々と、ブルーな気持ちにさせられる歌詞が続き、もうええっちゅうくらい連続に否定的な「〜ない」で韻を踏んでいるが、いみじくも日本人にしか分からない感覚の「恥」の文化を言い当てて、けっこう日本人としては、自らの文化の弱点でもあるその暗い側面をえぐられる思いをする。傷口に塩を塗り付けられるような感覚である。

今日、久しぶりにブルーハーツを聴くことになったきっかけは、昨日から、京都から悪友なおくんが遊びに来ているからだ。


なおくん

よくよく考えてみれば、なおくんとの付き合いは長い。長いからといって、会っている回数はそこまで多くはない。だが、つかず離れずといった感じで、2000年くらいからの仲だから、かれこれ8〜9年も続いている。

昨日なおくんと話してたんだが、実はあと一週間もしないうちに27歳が終わってしまうが、ロックが好きな人にとって、27歳というのは、かなり痛烈な数字だ。尾崎豊は26歳で死んだが、ジミヘン、ジャニス、ジムモリソン、コバーン・・と、ロックのヒーロー達が死んだ歳。

GIGAZINEのこの記事が面白かった↓

「1週間性行為無しの生活を送るか音楽無しの生活を送るかのどちらかを選ばないといけない場合、どちらを選びますか?」
ってのは、究極の選択である。

http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20090219_teens_cannot_live_without_music/
2009年02月19日 11時13分00秒
「性行為よりも音楽の方が大事」というイギリスの若者の音楽事情


イギリスで若者を対象に音楽に関してアンケートをとったところ、若者にとって音楽がいかに大切なもので、不正ダウンロードについてどのように考えているのかも判明し、なかなか興味深い内容になっているようです。

では、どのようなアンケート結果になったのか見てみましょう。

この記事によると、16歳から24歳の男女に対して「1週間性行為無しの生活を送るか音楽無しの生活を送るかのどちらかを選ばないといけない場合、どちらを選びますか?」というアンケートを行ったところ、60%の人が「性行為無しの生活を送る」と回答したそうです。特に10代では70%以上の人が「性行為無しの生活」を選んだとのこと。

ほかに15歳から24歳の男女1000人を対象に不正ダウンロードに関してアンケートをしたところ、70%の若者が音楽の不正ダウンロードに対し罪の意識がないことが分かったそうです。2009年度の調査結果によると、全体の43%の音楽は対価が支払われていないことが判明しており、10代の若者の不正ダウンロード増加によってこの数値が49%まで上昇するのではないかと懸念されているそうです。

過去3ヶ月の調査ではインターネット上で音楽PVを視聴した人は全体の75%、実際にCDを買った人の数は70%、音楽をダウンロードした人は52%という結果になり、特に気に入ったアーティストのCDは今でも購入する若者が多いことが分かったようです。

そこで、音楽に対しどの程度の価格が妥当なのか質問したところ、平均してCDアルバム1枚で6.58ポンド(約880円)、CDアルバムのダウンロードで約520円が妥当な値段という結果になったそうです。実際に販売されている価格の半額以下という結果になっており、このような意識の違いから不法ダウンロードを行う若者が増えているのかもしれません。

最後に最新の音楽情報をチェックするのに用いられている媒体に関して質問したところ、ラジオの音楽番組で情報収集をしている若者が67%もおり最も利用されている媒体であったそうです。また、YouTubeで音楽情報をチェックしている若者も38%おり、インターネットを積極的に利用している人も増えてきているようです。